» 2014 » 9月のブログ記事

9月の定例議会は、波乱含みのスタートとなりました。

問題となったのは「平成25年度一般会計決算認定」、つまり平成25年度の町政がきちんとなされたのか、チェックするものです。以前の記事にも書きましたとおり、以前から財政規律の低下が指摘されており、その検証の場である決算審査は大変重要な意味を持っていました。

しかし、結果はタイトルのとおり「大山鳴動して鼠一匹」、町政の今後を考えた場合には大変残念な結果となってしまいました。

経過を含め報告します。

初日の本会議での代表監査委員によるH25年度の一般会計の決算審査報告では、幾つかの具体的問題点を挙げて、町の事業・事務の執行において財政規律が極めて低下している点が指摘されました。

 

 〔指摘内容(抜粋:主旨)〕

〇陣内幼稚園の増築・空調設置工事に費用がかかりすぎているのではないか。

〇町道瀬田吹田線道路改良工事では、工事費の2分の1程度が、他の費目から流用されている。

〇災害復旧工事では、工事請負費で行われるべき工事が、重機使用料・賃借料で工事が行われている。

〇学校の高額な備品購入では、緊急性の根拠が薄いまま、予備費の充用が行われている。

などなど・・・・・

※「予備費の充用が毎年多額に上っている。極めて緊急性の高い、その時に執行しなければ目的を達成できないという予備費充用の条件に合致しているのか。」

というものでした。

 

本来、予備費の充用・予算の流用は、予算書に計上されていない、議会の議決も経ていないものですので、執行においては極めて慎重に行わなければならないものです。しかしそれが安易に行われるということは、財政規律・説明責任・議会の議決権などいろいろな点で大きな課題があるということです。

それを受けた質疑では、「議会軽視」「100条委員会」などといった激しい言葉も出てくる問題提起がなされました。

また、各常任委員会でも、その問題の他、各委員からのさまざまな指摘と審査が重ねられ、通常はないことですが、町長自らが委員会に出席し説明する場面もあったようです。

私も所属する文教厚生常任委員会で、小学校施設改修工事費の中の流用の問題や、陣内幼稚園の増設工事での不明瞭な追加工事の発生など多くの点での説明を求めました。一部は、「ああ、そういう事情なら・・」というものもありますが、十分な説明が得られない釈然としないものも多く、疑義を残したままとなりましたが、決算認定の表決は3対2の賛成多数で「認定すべき」となりました。反対の2人は、「少数意見の留保」(※1)というう手段で、反対意見を本会議に報告することとしました。

各常任委員会の結論としては、総務常任委員会・経済建設常任委員会は「意見を付して」(※2)の全員賛成で「認定すべき」ものとしたところです。これは、「認定はするけど、こういう問題があるからそれを指摘し、改善を求めます」ということです。

つまり、3つの常任委員会がいずれも、「認定」はするけど「問題あり」としているわけです。

本会議での採決の前には

反対:::「3委員会がそれぞれに問題ありと言っている。委員会の所管分で『ぎりぎり認定』だとしても、3つ揃えば、認定することはできない」

成:::「それでも、不認定とするまでには至らない」

という立場での討論が行われました。

 

採決は、「記名投票」(※3)によりました。結果は、(認定に)賛成13、反対3ということで賛成多数により「認定」です。

本会議、委員会ともに、各議員は執行部を厳しく追及し、平場(※4)では、今回の決算はおかしい、と言っておられた方々も賛成ということです。

確かに、「決算不認定」とすれば、町長と議会の意見は対立しますし、新聞にも小さな扱いでしょうが「大津町は決算不認定」と掲載されます。これを「町の恥」と考える人もいるかもしれません。しかし、低下した財政規律のもとで行われる町政、を継続し続けることは「町の恥」どころではなく、町民の不利益そのものです。

また町長・副町長や何人かの部長は、(あくまで議事録に残らない範囲で)反省の言葉、改善の約束をされました。しかし「それでよし」とする判断は甘いのではないでしょうか。反省・改善は当然のことで、あくまで「平成25年度決算」が認定されるべきか、という判断においては、「今後の改善」は理由にはならないはずです。

本記事の冒頭で「町政の今後を考えた場合には大変残念な結果となってしまいました。」と述べましたが、「本当にこれでいいのか」と思わざるを得ません。

執行部には、「ここまではギリギリOK」との思いも残ったでしょうし、「上司の判断」に疑問を持ちながら事務を行ってきた担当者は、「あ、あれでOKなんだ」と思ったかもしれません。

そして何より問題なのは「町民の不利益が看過された」ということです。決算に問題があったということは、町のお金が十分な成果を上げずに使われてしまったということです。そこに緩さがあったにも関わらず、それをOKとしてしまった。これは町にも議会にも大変な問題です。

この認定採決そのものは終わってしまいましたが、今回はたっぷりと、深く勉強することができました。これを今後に活かしていかなければなりません。

(注釈)

※1…少数意見の留保
委員会で、少数廃棄された意見で、他に出席委員1人以上の賛成があれば、少数意見として留保し、議会(本会議)で少数意見報告書により報告の発言をすることができます。
今回、それを行ったのですが、「大津町議会始まって以来のことでは?」と言われました。こうした手法を繰出して議論することも議会活性化のひとつだと思います。

※2…意見を付して
 いわゆる「附帯決議」といわれるもので、議決に対して、意見・要望等を表明するものです。議決そのものではありませんので、拘束力はありません。

※3…記名投票
通常、本会議での採決は、「起立による表決」によりますが、実際に、投票箱に賛成・反対を記し投票する、投票による表決というものもあります。記名・無記名の2つのやり方があります。
 今回は、この表決が特別に重要なものだという意識を持ってもらうため、記名投票による表決を求めました。議員3人が賛同すれば表決方法を指定できます。
 この他、起立にさえよらない、簡易表決もあります。(「異議ありませんか」「異議なし」というやりとりです。)

※…4平場
東京都議会のセクハラやじ問題の続きででてきた、やじ発言の当事者ではない議員が、「平場だったら(自分も同じことを)言う」という主旨のことを言ったという問題。この場合「平場」は議場外を指すものと思われます。

 

この問題の他、「子ども子育て新制度」に関係する条例案など、大切な問題も議論されましたので、これについては次回、また報告します。

随分とブログを放置してしまいました。申し訳ありません。

さて、大津町議会9月定例会が開催されます。今回の日程と、議案(予定)をお知らせします。

月 日 曜日 開議時刻 区 分 日   程
9月9日 午後 1時 本会議 開会、提案理由の説明、
議案質疑、委員会付託
9月10日 午前10時 委員会 各常任委員会
9月11日 午前10時 委員会 各常任委員会
9月12日 午前10時 委員会 各常任委員会
9月13日 休 会 議案等検討
9月14日 休 会 議案等検討
9月15日 休 会 議案等検討
9月16日 午前10時 委員会 各常任委員会
9月17日 休 会 議案等検討
9月18日 午前10時 本会議 一般質問
9月19日 午前10時 本会議 一般質問
9月20日 休 会 議案等整理
9月21日 休 会 議案等整理
9月22日 月・祝 午前10時 本会議 委員長報告、質疑、
討論、表決、閉会

【今議会のポイント】 傍聴にお出での方のため、私が考えておりますポイントをご紹介します。

9月議会では、昨年度の決算の認定審査が行われます。審査は主に各委員会が行います。決算審査は「事業の成果・効果や費用対効果」「執行が適切に行われているか」といった視点で行います。しかし、今回は先のブログ記事に書きましたように、決算に監査委員さんが疑義を示しておられます。「執行が適切に・・・」について活発な議論が行われることになると思います。

一般質問は8人と、最近としては少なめです。事前に質問の主旨を伝える「質問通告書」は町のホームページに掲載されていますので、リンクを貼っておきます。

110 質問通告書

日程が2日間ですので、4人・4人かな・・と思っていたのですが、5人・3人の配分になるようです。私の順番は5番目ですので、18日の最後、3~4時頃から始まると予想しております。

また、条例案では、子ども子育て新制度への移行(予定)に伴う条例の制定案が議論されます。この条例案そのものは教育・保育施設等の設置基準を定めるものですが、その条例の背景にある、「子ども・子育て新制度」の下では、幼稚園や保育園等がどうなるのか?という説明が町民や利用者・保護者になされておらず他の多くの市町が行っているようなパブリック・コメントの手続きも取られていないことから、「理解が得られるのか?」という点に課題があると思われます。

なお、私が所属しております文教厚生委員会は、9月10日終日と11日午前は現地調査ですので審議はありません。

ぜひ、傍聴にお出で下さい。